函館港改良工事記念碑

函館港船入澗防波堤
撮影:2021年9月24日
函館港改良工事記念碑
撮影:2021年9月24日
函館港改良工事記念碑
撮影:2021年9月24日

   函館港改良工事記念碑
 函館港の改良を多年にわたり計画していた函館区は、明治28年改良工事の実施を決定し、翌29年6月工事に着手し、同33年9月に完成した。
 改良工事は港内のしゅんせつ面積427,000m2、土量238,000m3北及び北西風によって起こる港内の漂砂を防ぐため、海岸町地先海岸(現中央ふ頭)より沖に延長454mの防砂堤を築造し、また西風による港内波浪を防ぐため、弁天台場(安政3年~文久3年築造)地先海面を147,000m2にわたり埋立て、市街地、船渠用地、漁船舶入澗等を造成した。
 この埋立工事には、弁天台場の土塁石垣石が多く使用され、いまも船入澗防波堤、護岸防潮堤として残り、記念碑の御影石も土塁石垣に使われた、あご石のひとつとも伝われている。
 函館港改良工事は、近代港湾整備の先駆者である廣井勇博士の調査・設計に基づき進められた。
 北海道で最初の近代港湾整備として国費助成(20万円)が投じられた。

弁天台場(1863ねん竣工)弁天台場入口
撮影:2021年9月24日
船入澗防波堤コンクリート塊据付状況・廣井勇博士
撮影:2021年9月24日
土木学会選奨土木遺産~函館港改良施設群(船入澗防波堤)~
撮影:2021年9月24日

   土木学会選奨土木遺産
   ~函館港改良施設群(船入澗防波堤)~

 左の船入澗防波堤は、北海道の港湾工事としては初めての国費助成を投じて明治32年に完成した構造物です。
 この船入澗防波堤は、近代港湾整備の父といわれている廣井勇博士の調査・設計に基づき、防砂堤、防波護岸、船揚場とともに整備されました。
 土木学会においてその歴史的土木施設として高い価値に照らし、函館港改良施設群として第一号乾ドックとともに、平成16年度土木学会選奨土木遺産に認定されました。

函館港船入澗防波堤
撮影:2021年9月24日

参考

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